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フランスはモンタルジーのアトリエから、 隔月で発信いたします。内容はステンドグラスに 限らず、様々なものをお届けしようと考えております。お楽しみに! |
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●第31号(2005.12.5)●
今年も早いものでもう年の暮れが近づいてきました。
先月はボジョレーの味もたしなみましたし、次の楽しみはクリスマスとお正月です。
10月下旬のパリ近郊の暴動では、皆様から心配のメールをいただきありがとうございました。
ここモンタルジー周辺は何事もなく、いつもの日常でした。
今回のあとりえだよりは、10月中旬から開催しました、私のフランスでの展覧会の模様をお届けいたします。
左の写真は、オープニングパーティ時のものです。
私の隣にいる方は、会場であるステンドグラス美術館の館長の、アミヤーさんです。
会場はフランス唯一のステンドグラスだけを展示している
ステンドグラス美術館(Musee du Vitrail)です。
フランスのポワチエ市から2〜30キロほど南西にある
Curzay sur Vonne市という町にあります。
町の教会の一部が美術館となっていて、道をはさんだ
向かい側にはアトリエも併設してあります。
館内には、ステンドグラスの昔の工具類や、各時代の
ステンドグラスのパネルが常設され、一部は私の
ようなステンドグラス作家の作品を企画展として
展示してあります。
10月14日は美術館でオープニングパーティが開かれ、
たくさんの方々が訪問してくださりました。
右の写真は、まず教会の中で館長のアミヤーさんが
私の紹介をしてくださっているところです。
フランスでの展覧会は今回で3回目となります。
1回目は1995年クレアモンフェラン市において。
2回目は1997年。フランスにおける日本年の日本大使館
主催によるイベントで、ラヴォデューという町で。
今回の展覧会が、この過去2回のと違うところは、
初めて、私の東京時代の作品とフランスで制作した
新しいスタイルの作品の両方を展示している点です。
作品1点ごとに説明を行い、みなさん熱心に聴いて
くださりました。
写真は、美術館の2階。主に私の東京時代のパネル を展示しています。
当時は機械的で建設的なデザインが好きで、色も ブルーなどの寒色系が主でした。
また、ステンドグラスをある空間に入れた時に、その空間
に更なる広がりが加わるような作品づくりを心がけて
いたので(日本は狭い国ですから、空間が狭くなりがち
なので)作品にそういったコンセプトが現れていると
思います。
また、当時はドイツのアンティークガラスが好きで、
薄い色のリーミーという、少し波のあるテクスチャーの
ガラスをよく使用していました。
美術館1階には、フランスで制作した新しいスタイルの
ものを展示しています。
フランス人の方々にも言われますが、東京時代と違い、
カラフルで動きのある作品とのこと。
自分ではあまり思わないのですが、とても日本的だ!
ともよく言われます。(東洋のカリグラフィのようだとのこと。)
会場では、ステンドグラスを学んでいる方から、
どんな風に色を出したのかなどの技術的な質問も
たくさん受けました。
(写真は説明しているところ。)
自然のなにげない素晴らしさ。
フランスで制作した作品の主なものは、時の流れゆく
感覚やバッハのフーガの音楽のイメージを
現しています。
主にフラッシュガラスを使用し、酸でエッチングを
施し、微妙な色の変化を絵付けと共に表現しました。
東京を離れ、フランスの田舎来ると、自然の風景につい
目をうばわれがちです。フランスにはまだたくさん人の
手が加わっていない自然がたくさんあって、率直に
その姿に感動したことから、こういったスタイルのデザインが
生まれました。
今回の展覧会は館長の勧めもあって、展覧会名は、
『Le vitrail se leve a l'est』(東から昇るステンドグラス)
と題しました。私が日本人であるのと、名前が日出雄
ということもあったからです。
館長のアミヤーさんは、展示室にあった白いアクリルの
スペースに赤の丸いガラスを突然持ってきて、接着剤で
ど真ん中にペタリ。
「素敵でしょ。日本の国旗はデザインが素晴らしいわ!」
なんだかちぐはぐな気もしましたが、ご好意には感謝です。
最後はシャンパンを用意してくださり、みなさんで乾杯。
美術館を運営している協会の会長には素晴らしい祝辞
をいただきうれしく思いました。
作品のコンセプトや技術についての質問も多数受け、
フランスの方々とのコミュニケーションが取れてとても
よかったです。
展覧会についての詳細は、展覧会(松田日出雄ステンドグラス展)のページをご覧ください。
次回の「あとりえだより」は、1月上旬に発信予定です。
お楽しみに!
ご感想等もお待ちしております。
Au revoir! A la prochaine!