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あとりえだより
フランスはモンタルジーのアトリエから、隔月で発信いたします。
内容はステンドグラスに限らず、様々なものをお届けしよう
と考えております。お楽しみに!
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●第22号(2004.6.5)●
「Restauration〜ステンドグラスの修復〜」
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花の季節がやってきました。
まだそんなに暑くなく、爽やかな天気が続いています。
6月ということで、フランスの方の中には、早めの
バカンスを取る人もいて、家族で海外旅行に行ったり、
フランス南部の方へ出かけようとうしている知人もいます。
うらやましい限りです。
今回はステンドグラスの修復について、簡単にですが
紹介したいと思います。
修復はフランス語で、‘Restauration'(レストラシオン)といいます。
フランスでは新しいモダンなステンドグラスを取り付ける
一方で、このような修復もさかんに行われています。
写真は修復前の唐草部分のパネル。
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現在エトルピーという、パリとナンシーの中間辺りに
ある村の教会の修復を行っています。
1890年と署名されているこのパネルは、この時代に
よくある写実的なデッサンが特徴です。
グリザイユ、エマイユ、ジョンダルジョンなど、
色々な技法を取り入れ、繊細で美しく聖書の場面が
描かれています。
写真は聖シメオンという聖人のパネルです。
背景の蜀台の部分や他ピースが割れたり紛失
している所が多く見られますね。
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修復パネルは、ガラスのひび、紛失、絵付けのはがれ、
鉛線の傷み等々、いろいろな状態のものがやってきます。
今回は唐草模様のパネルを含め9パネルありますが、
そのうちの5枚は鉛線の状態が悪かったので、
一度ばらして、新しく組みなおすことにしました。
解体はガラスが割れないよう慎重に行います。
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写真はひびがくもの巣のように入ってしまったピース
の復元です。
絵付けのタッチもなるべくオリジナルに近づけます。
下の写真(頭部)は一部ガラスが欠けていますが、
ない部分は、現存する他の部分から推察して
新しくデッサンします。
(写真右及び下とも、肌色を入れる前の状態)
以前はひびの入った部分は、鉛線で表裏から
保護するなどの処置をしていましたが、最近は
ひびがひどくなければ、得に絵的に重要な部分
(顔や手など)には、特別な接着剤を付けるなどの
処置がなされます。
これですと顔の真ん中にいきなり鉛のラインが
入るということもありませんね。
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他洗浄などの作業を含めると、修復はたとえ少量の
破損といえども、結構手間のかかる仕事です。
ただ紛失されたピースに、いったいどういったものが
描かれたいたのか、あれこれ考えるのもおもしろい
ものです。
なるべくオリジナルを残すというのが原則です。
なるほどフランスには、いろいろな時代のすばらしい
ステンドグラスが残っているわけですね。
写真は完成パネル。
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6月といえば、フランスは音楽の月です。。
各地で様々なフェスティバルなどが開催され、
パリでも野外ライブや、ジャズ、クラシックを問わず
いろいろな催しが行われます。
モンタルジーでも小規模ながらいくつかイベントが
行われ、写真は立ち寄ったカフェでのライブの
模様です。食前酒を一杯飲みながら、みなさん
聞き入っていました。
それでは次回のあとりえだよりは、8月上旬に発信予定です。
ご感想等もお待ちしております。
Au revoir! A la prochaine!
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