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Création et Réstauration de vitraux ホーム バックナンバーへ戻る



あとりえだより
フランスはモンタルジーのアトリエから、隔月で発信いたします。
内容はステンドグラスに限らず、様々なものをお届けしよう
と考えております。お楽しみに!              



●第18号(2003.10.3)●

「ロレーヌ地方ステンドグラスめぐり」



暑い夏が終わり、肌寒くなってきました。秋の訪れです。
庭にある樫の木にどんぐりがたくさんできていて、毎日
屋根に当たって、カランカランと音を立てて落ちてきます。

今回のあとりえだよりは、先月末に生徒さん達と訪れた
ロレーヌ地方のステンドグラスをいくつか紹介します。
REIMS(ランス)、METZ(メッス)、NANCY(ナンシー)の
3都市及び近郊の小さな村なども訪れてきました。
写真はランスのノートルダム大聖堂にある
シャガールのステンドグラスです。
ブルーがなんともいえず綺麗ですね。







市内には、エコールドパリの時代で有名な、藤田嗣治
画伯の手がけた小さなチャペルがあります。
中は壁一面彼が描いたフレスコ画で、窓には彼による
ステンドグラスが収められていました。
技法的には、主に着せガラスを酸で色を抜いたり、
裏面にジョンダルジョンを施してありました。
シンプルですが、個性のよく出た作品だなと思いました。

イメージは全く違いますが、上記ランスのシャガールの
ステンドグラスもほとんど同じようなテクニックを用いて
います。(ちなみに同じステンドグラスのアトリエで制作
されたようです。)






次はメッスです。ドイツ国境に近いこの町は、
歩いていても、なんだか半分ドイツのような
感じがして、建物もフランスの南部の方と比べると
趣も全く違います。
町の旧市街にある大聖堂は、石が黄金色をしていて、
パリのノートルダム寺院の白っぽい色、また
クレアモンフェランの大聖堂の黒っぽい石壁とも
違い、夕日を浴びた姿はなんとも言えず美しいもの
でした。

ステンドグラスは、ここもまたシャガールが入って
います。写真はシャガールではないのですが、
夕日に映えた唐草模様の窓がとても綺麗だったので
思わず撮ったものです。







メッスを後にして、いくつかの町を訪れた後、
ナンシーに入る前にバカラ(BACCARAT)村に
立ち寄りました。
みなさんご存知のように、クリスタルで有名なバカラ社
のある村です。知名度を考えるとその村の規模の小ささ
には多少ギャップを感じましたが、工場では19世紀初頭
から現在にいたるまで、変わらず生産を続けてきている
そうです。

写真はバカラ村のサンレミ教会。
ステンドグラスは全てバカラのクリスタルでできた
ダルで造られています。
元々あった教会は、1944年に戦争で破壊されてしまい、
その跡に新しくモダンなデザインのものを建造したそうです。









最後はナンシー。アールヌーボー発祥の地です。
写真はVILLA MAJORELL(マジョレルの家)。
マジョレルといえば、ナンシー派時代の著名なアーティスト
のひとりで、鉄や家具など、すばらしい作品を残しています。
実際この家を作るに当たっては、同じくその時代の
アーティスト数名が係わったそうです。

その中のひとりにジャック・グリューベルがいますが、
ステンドグラスは彼によるものでした。
ジャック・グリューベルといえば、私とのつながりも多少
ありまして、私がステンドグラスをフランスで勉強するに
あたり、一番最初に訪問したアトリエが、彼の息子さん
であるジャン・ジャック・グリューベル氏の所でした。
そこで、そのアトリエで長らく勤めていた方(ルネ・ジロー氏)
が国立高等工芸専門美術学校のステンドグラス課の
教授をしており、推薦状を書いてくださりました。
今の自分はそれがあったからこそかもしれません。
また、当時はそのアトリエが先代の時代に、よもや
アールヌーボーに関わっていたなんて知る由も
ありませんでした。

1996年に国の歴史的建造物に指定されて以来、予約
すれば見学することができるようになったようです。
残念ながら、中は撮影禁止のため外観の写真のみですが、
チャンスがあれば是非訪れてみてください。






フランスも東部はドイツ国境近くになると、人々の
フランス語も少しアクセントが入っていて、中には
ドイツ語で会話している人々も見かけます。
気のせいかどうか、この地方の家々の窓を眺めて
いると、結構ステンドグラスが入っていて、他の地方に
比べて、ステンドグラスが身近なものなのかなと、
思いました。
また他の写真なども、次の機会に紹介したいと思います。

写真は、先日サンゴバン社の工場で開かれた
シンポジウムに招待されたときのものです。
数多くのステンドグラスの関係者と親交を深められた
ことが有意義で、昼食のパーティでもなごやかに歓談
できました。

次回の「あとりえだより」は、12月上旬に発信予定です。
お楽しみに!
ご感想等もお待ちしております。

Au revoir! A la prochaine!


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