A t e l i e r M A T S U D A
Création et Réstauration de vitraux ホーム バックナンバーへ戻る



あとりえだより
フランスはモンタルジーのアトリエから、隔月で発信いたします。
内容はステンドグラスに限らず、様々なものをお届けしよう
と考えております。お楽しみに!              



●第8号(2002.1.7)●

「Chateaurenard教会のステンドグラス制作及び施工」



皆様あけましておめでとうございます。
こちらも冬のバカンスムードが終わり、通貨も
ユーロとなって、新しい年の始まりです。
今年もあとりえだよりをよろしくお願いいたします。
すばらしい年になるよう、お祈り申し上げます。

今回は現在制作を進めております、Chateaurenard
(シャトーナー)の教会のステンドグラスを紹介します。
Chateaurenardは、ここアトリエのあるモンタルジー
から、南に車で20分ほど行ったところに位置する
小さな町です。




町の中心からすぐのところに丘があり、教会はその上に
町を見下ろすような形で建っています。
建設は13世紀ということで、重厚な趣のある、とても
すばらしい中規模の古い教会です。
教会の周りには、中世の城壁が風化した形で残っており、
丘から見る周辺の景色は、何気ないものですが、フランス
の美しい田舎の風景を楽しむことができます。

*ここでこの教会の外観の写真を、というところなのですが
デジカメの調子が悪く、載せることができません。
撮れ次第紹介します。すみません!
写真は教会内部です。

偶然のことですが、南側に面した窓のステンドグラスは、
25年ほど前に学生時代の終わりころから勤めたこともある、
Atelier Degusseaux(アトリエ・デギュソー)によるもの
でした。ステンドグラスにはそこのサインがあり、先方と
話し合う過程で、多少の計らいがあったかもしれません。
ちなみにこの教会のステンドは、私がその工房で働いた
以前のもので、記憶にないのも当然でした。




そして今回このような教会の北側部分の窓、
(2300×950(mm)が4つ、4500×3000(mm)がひとつ)
をまかされた訳です。

その4つの窓(2300×950(mm))の中の一つ目が12月
に完成し取り付けしました。
写真は、もともと入っていたガラスを取り外しているところ。

施工方法は、日本のものとは違い、なにせ13世紀の建物
ですから、日本の経験は役に立ちません。
ガラスの取り外し後は、鉄のバーを2本、補強棒を5本
セットし、パネルを慎重に取り付けました。





今回この教会のデザインでは、今までのスタイルから
かなり変えたデザインをしてみました。
いわば実験的なものにしてみました。
フッ化水素によるエッチングを多く取り入れ、
グリザイユとシルバーステインによる絵付けを施し、
自分としては満足のいく作品となりました。
テーマは他4箇所の窓も含めて、“四季”のイメージ
です。いつも感動するフランスの田舎の自然の風景
のイメージと人間の喜びや悲しみといった感情の
イメージが折り重なって、色となって、自分の中に
湧き上がったのです。

これからも何世紀もに渡って、私のステンドグラスが
ここに入っていて、多くの人々が教会を訪れ、ミサや
見学したりしてくれると思うだけで、わくわくします。







取り付けに際しては、当工房に留学している生徒さんも
参加(見学)して、こちらでも施工を経験してもらい、
教会及び市の人々と談笑したりと、よい経験になったかと
思います。

今年はこれに平行して、他の教会の修復を手がける予定
です。留学生の方にもまたよい勉強になるでしょう。








今回は文章が少ないかなと思いつつ、最新の作品を
見ていただこうと思い、この内容にしました。
2枚目、3枚目と徐々に仕上げていく予定ですので、
また完成しましたらご紹介させていただきます。

右は12月の上旬に降った初雪の写真です。
この冬はいつもより寒くて、既に何回か雪が降りました。

今年の3月には、銀座でここを修了した生徒達の
展覧会を行います。
是非見に来てください! 

次回の「あとりえだより」は、3月上旬に発信予定です。
お楽しみに!
ご感想等もお待ちしております。
Au revoir! A la prochaine!


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